編集長だより


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10年前だろうか?それとも、もっと前だったか?仕事でJR根室本線に初めて乗った時のこと。行先は「幾寅」。「次はイクトラ」と車内放送があったので降りた。しかし、ホームのあちこちに「てんまい」という文字が!

 

この駅は「てんまい」なのか?まずい、間違って降りてしまったのか?私は慌てて、走り出そうとする電車に駆け寄り「ここはイクトラではないのですか?」と尋ねた。すると運転士さんは「イクトラですよ」と答えてくれた。

 

高倉健さんの「鉄道員(ぽっぽや)」の映画の撮影現場となったため、当時のまま、残されているという。駅の傍には映画の記念館もあった。 その駅があったJR根室線が3月31日、最後の運行を終えた。率直に言って、寂しい。

 

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2006年には、十勝の池田駅から北見駅まで走っていた「ふるさと銀河線」も廃止された。これも仕事で3度乗ったことがある。緑の森の中を赤い電車がコトコト走る姿は、まるで絵本の一頁のようだった。「銀河鉄道999」のメーテルが車体に描かれていたこともある。

 

 

沿線の駅舎は、おとぎの国から抜け出してきた小さなお城のようだった。あの可愛らしい電車と駅舎がもう見られなくなる。乗ることも二度とない。残念でたまらなかった。

 

多くの高校生たちもこの電車に乗っていた。通学はバスに代わったのだろう。廃止を惜しむ声は多かったが、届かなかった。交通便の良くない土地に人々は住まなくなり、更に過疎化は進んでいく。(写真は無料イラスト利用)(2024.04.07)


《介護付きホーム 藍華(あいか)にて》

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介護付きホーム藍華(あいか)にて筆者撮影

札幌市あいの里駅前に新設された「介護付きホーム 藍華(あいか)」の内覧会に招かれた。訪れてみて驚いた。新時代のホームとはこういうものか。トイレ、浴室、寝床、設備は全て《デジタル化》されている。

 

更に筋力アップのためのジムも完備。80床の規模。施設長の佐藤朋子さんは66歳。長年にわたり介護の仕事に携わり、グループホーム所長も経験。

 

定年を迎え、仕事を辞めようと考えていたところ「これからはシニアの時代です。新設ホームの施設長をお任せしたい」という突然のオファーを受けたという。

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筋力アップのための施設内ジム(筆者撮影)

彼女は毎日、職員より1時間早く出勤。「おはようございます!」と笑顔を振りまきながら迎える者のいない80の空室を巡る。「入居者と親族だけが出入りする施設にはしたくない。

 

子供を含む近隣の誰でもが「こんにちわ!」と気軽に訪れることができる楽しい場所として地域に貢献できる施設を作ることが夢だと語る。入所者はすべてリスペクトすべき人生の先輩。

 

多様な環境を生きてきた方々の言葉に真摯に耳を傾けながら多くの出会いを重ねつつ、仕事をしてきたとのこと。これからもこの姿勢は変わらない。

 

大変そうに思えた介護の職場は、様々な出会いや経験を通して私たちに多くの教訓と成長をもたらす素晴らしい世界であったのだ。素人の思い込みを振り返り、現場を知ることの大切さに思いを馳せた一日であった。

(2024.03.19)


《サポート詐欺対処法を体験!》

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全国のシニアの皆様こんにちわ!札幌消費者協会「DX」研究会が運営する《シニア雪組》交流サイト編集長の武田(佳)です。

 

 PCがウイルス感染したと警告画面を表示、金銭を要求する「サポート詐欺」の対処が体験できるサイトがあることを新聞で知った。独立行政法人・情報処理推進機構(IPA)が開設しているという。早速、IPAのHPに接続、「サポート詐欺」と入力し説明に従い体験してみた。

 

我が家も2か月前に洗礼を受けていたからだ。警告画面と共に災害情報かと思うほどの音声で「ウイルスに感染しました!再起動しないでください」とけたたましく何度も叫んのでいた。突然のことに驚きもしたし、慌てもした。なにより困ったのは、画面がディスプレイいっぱいに広がり、閉じたくても「閉じる」ボタンが見当たらないことだった。仕方なく強制終了、再起動して処理したが、今回の体験では、そうした場合の対処法が学べると言う。

 

知っておかねばとHPを開いたわけだが、作業は至って簡単。キーボードの左上にある「ESC」キーを2~3秒長押しする→「閉じるボタン」が表示される→プラウザを閉じれば完了!たったこれだけ。知っているか、知らないかは運命の分岐点。ちなみにIPAの窓口に寄せられたサポート詐欺の相談は昨年10月には519件。月当たりの件数としては過去最多だったそうだ。(2024.2.2)


《実は無料のスマホ教室が凄い!》

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《ソフトバンクの「スマホ教室」の様子》筆者撮影

全国のシニアの皆様こんにちわ!札幌消費者協会「DX」研究会が運営する《シニア雪組》交流サイト編集長の武田(佳)です。

 

スマホの通知音がピーンと鳴って、明日の予約の確認がくる。翌日は「セキュリティ講座」がある。是非、聴いておきたい…というわけで、ここ3カ月。ソフトバンクの「スマホ教室」に通っている。一か月、6回まで受講がOKだ。しかも、受講料は《無料》。

 

「パスワードは自分専用の画面に入るためのもの。絶対に他人に教えてはいけません。」「パスワードは、個人情報の流出を防いで自分を守るものなのです」との講師の言葉に、会場から「アラー!パスワードってそんなに大切なものだったの?知らなかったー」という声が上がった。更に「スマホがこんなに便利なものだとは知らなかった!」という声も聞こえてくる。スマホ苦手な高齢者にとって、こんなに有益な機会はない。

 

私が参加しているのは、令和3年度から総務省が推進している「デジタル活用支援講座」だ。スマホを初めて使う高齢者等が身近な場所で学べるようにと企画されたもの。運営しているのは、ソフトバンクの他、NTTドコモ、KDDI、楽天モバイルの大手キャリア4社。受講するには、電話や店頭またはwebでの予約が必要。スマホに慣れてくれば「オンライン教室」も受けられる。

 

2021.9.1.デジタル庁が創設され、アナログからデジタルへと国を挙げての変革の旅が始まった。しかし、国内にはデジタルに疎い高齢者は約2000万人いる。それでも世界のDX進捗に歩調を合わせなければならない。モタモタしていればデジタル後進国に成り下がり、経済の発展も見込めなくなる。人口減少・高齢社会の中で国民を守っていく手だても無くなるのだ。

 

時代の流れを戻すことはできない。だとすれば、国が与えてくれたこの機会を大いに活用、楽しみたい。通う中で友達もでき、若かった日の学生気分に浸れる可能性だって十分にある。学ぶなら今。未来永遠にお国が大盤振る舞いしてくれる保証はないからだ。

(2023.11.10)


《続・デジタル技術は日進月歩!》

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全国のシニアの皆様こんにちわ!札幌消費者協会「DX」研究会が運営する《シニア雪組》交流サイト編集長の武田(佳)です。

 

故障したかと思い大雨の中、修理先を探して走り回った日から一か月。回復した我が家の「AIスピーカ」は生活の中に再びBGMを提供してくれている。昨日からリクエストしているのは谷村新司さんの歌声。

 

「昴」「チャンピオン」などの名曲を次から次へと流してくれる。この一週間は、『谷村新司追悼週間』と銘打って毎日聴いていくつもりだ。

 

さて、話は変わるが、気付いたことがある。我が家のAI君は「救急車」という言葉に異常に反応するのだ。先日、友達との電話の中で「救急車」という言葉を使ったら、いきなり「救急車ですか。ちょっとお待ちください」と今にも救急車を手配しそうな気配に慌てて電話を切り、「救急車呼ばないで!」と頼みましたわ。

 

購入したときもそうだった。「これってイザというときは救急車も呼んでくれるらしいよ」と家人に話していたら、いきなり「救急車ですか?消防車ですか?」と会話に割り込んできたのだ。マア、一人暮らしになりイザというとき頼りになることは証明された。デジタル生活も悪いものではないかもしれない。

(2023.10.20)


《デジタル技術は日進月歩!》

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全国のシニアの皆様こんにちわ!札幌消費者協会「DX」研究会が運営する《シニア雪組》交流サイト編集長の武田(佳)です。

 

 

社会に広がるデジタル常識に追いついて行けないことに戸惑いを覚える昨今だ。もともと理数系に弱いうえに、高齢ときている。その筋の本を買い込んで勉強してはいるが、出会う言葉はチンプンカンプン。

 

昨日はHP編集(札幌消費者協会「北海道エゾシカ倶楽部」)のための【画像挿入】に半日かかってしまった。「HEICファイル」を「JPEG画像」に変換する方法が従来通りにいかなくなり、その解決に手間取ったのが原因だ。デジタル技術の日進月歩は高齢者にとっては有難迷惑。

 

つい2週間前のこと。日頃から音楽を聴くために愛用している「AIスピーカー」が、こちらの問いかけに対し「問題が生じました」と答えるばかりで役に立たなくなってしまった。テクニカルサポートセンターに電話したところ、スマホでの操作方法を丁寧に教えてくれたものの直らない。

 

「ここまでしても直らないのであれば、スマホで予約を取り、修理センターに行って欲しい」とのこと。幸い、修理センターは近くのデパート内にあるので直接行った。ところが、「スマホでの予約が必要」とQRコードが記載された用紙をくれただけ。その場での予約はできないのだ。

 

予約用紙には3つのQRコードが記載されている。ちなみに、その内の一つにアクセス。するとアプリ内課金と出てきた。しかも、修理以前に「スマホをバックアップしておくように」と注意書き。面倒なので仕方なく、サポートセンターが教えてくれた市内の別の店に電話で予約。

 

当日、激しい雨の中を地下鉄とタクシーを乗り継いで、遠くの店まで行った。そして1時間。あれこれと調べてくれたが本体に異常はなく、わかったのは「楽曲を提供してくれる契約が切れていた」こと。契約更新を促す通知もなかった。「通常は自動更新されるんですけどね」と対応してくれた技術者はおっしゃる。

 

そして言われた。「当該商品を持ち込んだ消費者は今までになく、自分にとって勉強になった」…そうである。

(2023.10.12)


《一般市民も活躍!デジタル推進委員》

全国のシニアの皆様こんにちわ!札幌消費者協会「DX」研究会が運営する《シニア雪組》交流サイト編集長の武田(佳)です。

 

人生100年時代を迎える今、総務省によると約2,000万人の高齢者がスマホを使えないとされている。そんな中、石川県加賀市で「地域のお役に立ちたい」と志願していた市民8人が「デジタル推進委員」に任命され、スマホ教室などの講師として活躍を始めているという。

 

「デジタル推進委員」とは、進みゆくデジタル社会から取り残される人がないようにとスマホ苦手の方々に使い方などを支援、無償で教えてくれる方々だ。デジタル庁が、2022年5月から募集を始め、2023年7月末時点で、約38,000人が任命されている。企業や団体のスタッフなどでなく、一般の人が同推進員に任命された事例は加賀市が全国初とのこと。

 

当初、無償では納得いかないなど、ネットの声も多々あったが、デジタル推進委員は着実に増えている様子。当該事業は国民運動としてスタートしている。政府戦略では、2027年度までに5万人に増やす方針を掲げている。折角の「デジタル推進委員」の制度だ。おおいに利用させていただき、デジタル社会の恩恵を受けていきたいもの。

 

次の段階は「自分も推進委員に…」となれば、もう、言うことなし。お国のため、同胞のため、ここは一丁、頑張ってみますか。ただし、何度も言うけど「無償」だよ。

(2023.9.30)


《Bingチャットに挑戦!》

全国のシニアの皆様こんにちわ!札幌消費者協会「DX」研究会が運営する《シニア雪組》交流サイト編集長の武田(佳)です。「DX」研究会の入会がきっかけで、研究会の たけだむぎ 代表から《Bingチャット》を試してみるようにアドバイスされ、恐る恐る試してみましたわ!

 

私は根っからの「アナログ」人間。「AIなんてやめてよ!」と言いたいのをぐっとこらえて、新しい時代についていこうと涙の努力!ところがね、やってみたら意外と簡単・・・どころか、便利なんで驚いていますよ。

 

「北海道エゾシカ倶楽部」(こちらも札幌消費者協会の研究会)のHPを作っていて、いつも困るのは画像です。今回は、エゾシカと列車事故の記事を書きましたが、そんな画像ありませんからね。まさか、他人様の写真なんて使えるわけもなく!助けてくれたのはBingチャット。あっという間にチャチャッとね。

 

どうぞ、見てください。この頃、街にキツネも出てくるんだけど…キツネの画像もこの通り。チャチャッとね。

(2023.06.14)

画像はBingチャットによるAI生成画像